小橋建太選手の話

私が小学5年生のころ(1990年)から「週刊プロレス」を買い始めました。
いつもテレビで見ている新日本プロレス以外にも
いろんなプロレス団体があるんだなぁと感心したものです。


それから「全日本プロレス中継」も見るようになったのですが、
この番組の中で自分の心を強く強く捕らえた選手が居ました。


その選手が小橋建太選手でした。
(当時は「小橋健太」の表記でした。)


そのころは超世代軍の一員で、
ジョニー・エース選手とアジアタッグ王者となっていた時期でした。


ひざの状態が非常に悪く
リングに上がるたびに対戦相手にひざを集中攻撃されていました。
特にジャンボ鶴田選手や、渕正信選手が見せた執拗な痛ぶり方は
正視できないものがありました。


今にも泣きそうな顔になっても
歯を食いしばり、拳を握って耐えていき
がむしゃらに攻め込む姿に小学生の自分は勇気をもらったような気がしました。


「熱き青春の握り拳」そう称された小橋選手。
そのプロレスに対して愚直なまでに真っ直ぐで
熱すぎるほど熱心に取り組む姿勢はたくさんの人に愛されていました。
当時、人気実況アナウンサーだった福澤朗さんが
「小橋が三冠王座(全日本プロレスのシングル最高峰)を獲るまでは実況を続けたい」と言っていましたし、
その後、その三冠王座を奪取したときは
たくさんのファンが泣かんばかりの表情でリングサイドに押し寄せ
小橋選手を祝福しました。


プロレスリングNOAHに移ってからは
ひざなどの故障に悩まされて長期欠場を経て復帰。
そこからは同団体のシングル最高峰、GHCヘビー級王座を取り
昨年までの2年間の間、13回の防衛を重ねました。


これほど愛されて、これほど強い小橋選手が・・・



腎腫瘍に侵されているということを今日知りました。


悪性の可能性があるということでショックは大きいです。


でも、小橋選手なら絶対に帰ってきてくれる。
そう、なんか確信できているんです。


絶対王者小橋建太、病魔になんて絶対に負けるな!!
そう、応援しています。