映画「手紙」を見てきました。
公開されて1ヶ月経ちましたが
今日、見てまいりました。
この映画を見ようとしたきっかけは
これまでに見た映画の予告編で
何度となく心を動かされたこと。
公開直前の予告編を見たときなんかは
それだけで涙腺を刺激されましたからね。
この金曜日で上映終了となるので今日見ることにしました。
あと、ドラマ「タイヨウのうた」で共演した
山田孝之さんと沢尻エリカさんの二人がともに見られるというのも
興味がありましたし。
ストーリーなどについてはこちらを・・・
http://www.tegami-movie.jp/
弟のために犯罪を犯して服役中の剛志*1、
犯罪加害者の弟となってしまった直貴*2。
直貴の兄を思う気持ちが、
周辺からの視線を浴びることや不当な扱いを受けることで
徐々に兄への憎しみを増幅させていく様子が描かれています。
仕事も、夢も、恋愛も・・・
すべて「犯罪者の弟」「人殺しの弟」とされてしまえば
うまくいかなくなってしまう。
直貴には罪はない・・・
それは誰だってわかっているはずなのに。
テレビを見ているとどうしても
犯罪加害者を憎しみ、犯罪被害者を哀れんでしまう。
犯罪加害者の家族については・・・
「育て方が悪いから犯罪者に育った」
「家庭環境が悪いから犯罪の芽が出た」
そう思ってしまうのではないだろうか。
直貴はこの事件によって大きな被害をこうむっている。
だけど世間や周囲は彼も加害者同様に見ている。
たとえわずかばかりの同情の気持ちはあっても
それはなおさら彼を苦しめてしまうのだろう。
犯罪を犯すことで
苦しむのは被害者なのは当たり前のこと。
しかし実際に苦しめているのは他にもいるのです。
自分の家族だったり、仲間だったり・・・。
すべての人に対する償いを
それこそ一生かけてしなければいけない。
一生償いに捧げたって足りないはずであろうけど。
そんなことを見ながらずっと考えてしまいました。
だからか物語自体にあまり感情移入できなかったところがあります。
きれい事ではすまない世の中の一部分を知ることで
またひとつ私の心にも何かが刻まれたことでしょう。