あなたに会えてよかった

3月18日の日記で触れました、同期社員二人の退職。
その日がとうとうやってきました。


そのことを知ったときは大きなショックでしたが
日がたつにつれて落ち着いてはいたので
この日も淡々と過ごせるのだろうなと思っていました。


仕事に追われ二人のことも頭の隅に置いていたのに
二人が本社にきて慰労金をもらいに
社長室に入っていったとき
私の中ではそのことがようやく実感したのか
えもしれぬ寂しさ、つらさが心の中に起こりました。
「二人がいなくなる・・・」心の中がざわざわしてきたのです。


入社してから私は二人と同じ部門で働きつづけました
まったく社会人として、人としてもなっていない、
さらに仕事でたくさんの人の足を引っ張りつづけた私を
サポートしてくれた二人には本当に感謝と謝罪の気持ちでいっぱいです。


それでもこんな自分を「同期として認めてくれているのか」と
疑心暗鬼になることもありました。
「こんなやつと同期に思われたくない」とか思われていそうで・・・
事実人から二人のうちの一人が「あいつとはもう関わりたくない」と
言っていたというのを耳にしました。


周りからもいまだに責められつづけているし
劣等感が被害妄想になってしまったのでしょうか、
同期の会話の節々からもそんな気持ちが感じ取られるようになってました。


でも社長室から出てきたとき
同期から笑顔で私のほうにきて
「同期会でも会えなかったんだから・・・いっしょに写真をとろうよ」。


ものすごくうれしかったです。
一気に胸がいっぱいになって涙が出そうでした。


写真をとりました。
そして今までの感謝と謝罪の気持ちを伝えました。
言葉が詰まったり、なかなか出てこなかったり・・・
それでも
「ありがとう」「お疲れ様」「お元気で」という言葉をじかに伝えることができました。


時間にしてほんの数分だったけど
私にとってはものすごくかけがえのない時間でした。
私は本当にこの二人と仕事ができて本当によかった
この二人にあえて本当によかったと心から感じました。


これからこのような別れの機会があったとしても
みんなにそう思われるような人間になりたいなとちょっと思いました。
「あなたに会えてよかった」そう思われる人間に。


一人は新しい職場にて
もう一人は旦那さんと一緒に東京にて、4月からの生活を過ごします。


「ありがとう」
この言葉は今までの感謝の言葉ですが
これからのエールも含んでいるんですよ。