尼崎にて

なぜ尼崎から塚口まで歩いたのかといいますと
1年前の4月25日に発生したJR福知山線脱線事故の現場に出向き手を合わせたかったからです。


現場は尼崎駅から歩いて10分経ったところ。
地図を見てすぐにわかるほど単純な道程ではありませんでしたが
その方角に沿って歩いていると、現場にあるマンションが見えました。


もちろんマンションはそのままです。
閉鎖されているのですが、マンションの周りには
JR西日本の職員の方がいらっしゃり
慰霊に訪れる方一人一人に静かに、深く頭を下げていました。


献花台に向かい歩みを進めていると
事故現場のすぐ近くを通りました。
マンションの柱部分の傷跡が見え
脱線車両が横たわっていたとされるところでは
地面に惨状が残っていたからでしょうか、地下深くえぐられているようでした。


私のほかにも数名、慰霊に来た方がいらっしゃいました。
現場に向けて手を合わせる方、
マンションを恨めしそうに見つめる方・・・
私も1年前の自分がテレビやインターネットで見た状況を思い出しながら見ていました。


献花台にも数名の社員の方がいらっしゃいました。
そして献花台に向けて焼香、合掌をささげて、現場に一礼してあとにしました。


107名の亡くなった方々、ご冥福をお祈り申し上げます。


555名の負傷された方々、
そして心の後遺症を負ってしまった
乗客の方、マンションの方、周辺住民の方、お見舞い申し上げますとともに一刻も早い快調をお祈りいたします。


そしてJR西日本の方。
安全は何よりも優先されることです。
各駅構内に掲示されている安全向上計画がきちんと実行されることを切に願います。